イクボス塾@東海 ボス編 第1回開講!!(開催報告)
育児休業中のOさん(男性)、1週間前に育休から復帰したMさん、働き方改革について頭ではわかっているけれど・・・というSさんなど、管理職と一口で言っても多彩なバックグラウンドを持つメンバーが集まりました。
一時間目は、社会保険労務士、横井理事による『労務管理の基礎とコンプライアンス』。
イクボスとして身につけておくべき労務知識と現状を学びました。
二時間目は、川島理事による『新しい働き方、マネジメント。そして人生 イクボスで、成果と笑顔が共にアップ』と題した講演
川島理事は大企業での管理職を経て、系列上場会社の社長に就任。そこで利益8割増、株価2倍、残業1/4を実現した、まさに『イクボス』です。社長就任の年に立ち上げたNPO法人コヂカラ・ニッポンの代表理事、そしてファザーリング・ジャパンの理事など多様なフィールドで活躍しています。
先ず、最初に本日の参加者に伝えたい3つのポイント
・人生は一回。だから、3倍楽しもう。Work、Life、Socialと活躍の場を持つHybridな人生を生きよう
・仕事と私生活は、相乗効果の関係。私生活の充実が、仕事の能力・成果を高める
・ワークライフバランスは経営戦略。組織の成果と、部下の満足度は比例関係
また、上司(ボス)の心得として、
・部下に「仕事を任せる」
・上に対し「モノ申す」覚悟
・下に対し「止める・減らす」覚悟
・「ヒマ」になる・帰る・休む覚悟 「自分がいなくては」という呪縛を解く
・「嫌われてもいい」覚悟
などは、実践してきた重みがあり、参加者の「試行錯誤の経験は?」との質問に対し「毎日が試行錯誤」という答えは、なるほど!と思わせるものでした。
川島理事との質疑応答
Q:自分の価値観が凝り固まっていることに気づくにはどうしたらよいでしょうか?
A:PTA、NPOなど職場以外の付き合いを増やす。職場の常識は世間の非常識であることに気づく。
Q:上司は役職定年間近で全くやる気なし、どうしたらよいか?
A:上司の意識改革にエネルギーを使うより、ハンコ係と心得よ
Q:試行錯誤の経験は?
A:毎日が試行錯誤、トライ・アンド・エラー(この取り組みには)結論はない、正解を求めない、How toではないと言う点が重要。
三時間目は横井理事のケーススタディ。
「育休を取るよう会社から言われ育休取得、復帰後は短時間勤務をする男性社員山田さん。本人、上司、家族、同僚たちの反応から、何が問題か読み取る」グループワークです。
ただ、問題点を指摘するだけではなく、例えば保育園で熱を出した子どものお迎えに行こうとする山田さんに『週末にきちんと子どもの体調と整えて、翌週に備えるのも君の仕事じゃないか』という言葉を投げかける上司がいます。上司の意識が問題なのはもちろんですが、これを読んだ参加者の一人は、『自分も妻に対してそう思っている。』と発言され、ケーススタディから一人一人が感じることの多様性を感じました。
第2回は5月20日です。イクボスマネジメントのセミナーとイクボスジレンマに基づくケーススタディを行います。
また、第2回までの期間でZOOMというネット会議システムによる任意の勉強会を開催する予定です。
新しい試みも取り入れながら、管理職にとって楽しく、役に立つ、質の高い内容を提供したいと思います。
<本件に関するお問合せ>
NPO法人ファザーリング・ジャパン東海支部
イクボス塾@東海 事務局 ikuboss@fjtokai.jp