今回は、イクボスを考える時、ワーク（仕事）とライフ（プライベート）は『あるべき姿』や『行動計画』をイメージすることができますが、男女ともに苦戦するのが“ソーシャル（社会）”で、その”ソーシャル“を考える時のヒントとなるメニューを用意しました。

予定としては、FJの安藤哲也理事による『100年ライフを見据えたライフシフト（仮題）』の講演とディスカッション、FJ東海の榊原支部長から身近な“税”について考える講座を用意しておりました。

ところが、安藤理事の体調不良により、名古屋に来ることができなくなり、私も期待していた“ライフシフト”の講演が中止となりました。とても残念でしたが、気を取り直し、参加者にはイクボスへの行動計画の作成、共有、宣言の時間をしっかりと取ることにしました。

また、今回聞けなかった安藤理事の講演は、後日名古屋で講演があった際に、参加できるよう調整致しました。

“ソーシャル（社会）”について考えるのは、イクボス養成講座などで行動計画を立てる際、みなさんが一番苦労する点です。『町内の役をやるとしても転勤族だし・・・』『ボランティアといっても、有休は家族に使いたいし・・・』など様々なご意見が出ます。

でも、ちょっと待てよ、みなさん、“ソーシャル”って言うと何かすごいことを考えていませんか。町内、マンションの管理組内などの役員をする、PTAの役員をする、災害復興のボランティアに参加する・・・などなど。

でも、”ソーシャル“は私たちが生きている社会で、一番身近なものです。もっと気楽に、肩の力を抜いて考えるヒントを得ることが今回の目的です。

税理士でもあるFJ東海支部長榊原さんの講義は身近で、でも多くの人がその実態をキチンと把握していない税金についても講座です。
『年収1億の人と年収100万円の人がいた時、10万円の税金を等しく徴収するのは公平か否か』、というグループディスカッションを始め、国民の義務と権利、源泉徴収の仕組みなど分かり易く、また『なぜ、こんなふうになっているのか？』と考えさせる講義でした。

ここから“税についてもっと知ろう”、“この税制はおかしいかな？”などいろいろな意見を持つことが、次の行動へ繋がると思います。

その後、ワーク、ライフ、ソーシャルの行動計画を完成し、メンバーの前で宣言、修了書の授与式と進みました。修了書を受け取ったみなさまは、今後、今回使った資料でメール配信したものを使い社内で講義することができます。また、第2期以降のボス編講座に“イクボス”の先輩として体験をお話して頂くよう要請することがあります。　イクボスとして、組織とさらに広いフィールドでの活躍を期待します。

最後にアンケートを取りましたので、結果を記載致します。（5点満点）
セミナーの内容はあなたにとって役にたつものでしたか 4.7
時間配分は適切でしたか 4.2
ファシリテーションは満足がいくものでしたか 4.5
申込など事前の事務局の対応は満足がいくものでしたか 4.5
当日の事務局の対応は満足がゆくものでしたか 4.5
総合的な評価をお聞かせください。 4.6
【自由意見から】
・いろいろな事例を通して気づきの多い講義でした。他社の方のお話も非常に参考になりました。
・グループワーク、ケーススタディがたくさんあり、大変ではありましたが、勉強になりました。”考えること”を久々にたくさんしました。まだ、振り返りも充分でないのが実情です。これからイクボス（自らも）、会社への浸透、頑張って行きたいと思います。
・グループワークの時間は少し短く感じることが多かったです。他の方の意見も聞いて、気づかされることが多く勉強になりました。定期的に資料を復習して忘れないようにします。
・当社は本活動をまだスタートさせたばかりで、学ぶべきところが多くあり、また、社員への浸透も時間がかかると思いますが、一人一人に明るい未来をとなえていきたいです。
・とても有意義な時間となりました。このような講座は受講後の自分の行動がポイントとなります。早速、今日から始めたいです。
・各回の講義がとても面白かったです。社に戻って、一つでも多く広めて行きたいと思います。
・自身の足らない部分や出来ていなかった部分が確認、認識できたことが、とても良かったと思います。
・中部地方でこのようなネットワークが繋がるのがとても良いと思います。
・事前にテーマが分かっているといいですね。いろいろな会社の方と交流できてよかったです。
・大変良い企画でした。きれい事ばかりの話ではなかった点に好感が持てました。
・フリーディスカッションの時間がもう少しあったらよかった。「制約社員」の労働環境の整備が重要であることが理解できた。

 

＜本件に関するお問合せ＞

NPO法人ファザーリング・ジャパン東海支部

イクボス塾＠東海　事務局　ikuboss@fjtokai.jp